大学4年のときに、知的障がいのある方のグループホームで世話人のアルバイトを始めました。知識も経験も無く、すべてが初めてのことばかりで、もちろん大変なことも多かったのですが、それと同じくらい幸せで楽しい時間でした。ご利用者様たちと一緒にごはんを食べる、一緒にテレビを見る、名前を呼んでもらう、心配してもらう。そういうことがたまらなく嬉しくて楽しい時間でした。ご利用者様の話で笑い、悲しいことがあったときは何時間もただ隣にいるだけの時間もありました。仲間のことを常に考え、心配している優しいご利用者様たちと接することが、私にとってとても幸せなことでした。
その経験もあり、障害分野での就職を視野に就職活動をしていました。柚の木福祉会の見学ツアーに参加し、ふれあいの部屋に行ったとき、ご利用者様・職員の福祉のイメージとはあまりにもかけ離れた明るさに衝撃を受け、その瞬間に「ここに就職しよう」と決めました。